採用面接で聞いてはいけないこと

先日、大手食品メーカーがアルバイトの採用面接の際、応募者の体重やウエスト、病歴などを確認していたことに対して、ハローワークが行政指導を行ったというニュースがありました。会社側は「作業着のサイズの確認やアレルギー物質の確認のために聞いた」とのことで、おそらく悪意など全く無く今まで通りに質問したのだと思います。工場だから作業着のサイズの確認も予め聞いておきたいでしょうし、食品会社なのでアレルギーがあると仕事に支障が出るでしょうから、これも聞いておきたいでしょう。
しかし、これらの質問(体重・ウエスト・病歴)は採用面接で聞くとまずい内容でした。

現在は採用選考の際に聞いてはいけない項目というのがあります。

採用にあたっては基本的に次の2点に意識することが必要です。

・応募者の基本的人権を尊重すること

応募者の適性・能力のみを基準として行うこと

面接で聞いてはいけないこと

具体的には、次のようなものがあります。

  1. 本人に責任のない事項の把握

 本籍・出生地に関すること
 家族に関すること(職業、仕事の有無、家族構成、続柄、健康、病歴、地位、学歴、収入、資産など)
 住宅状況に関すること(間取り、部屋数、住宅の種類、近郊の施設など)
 生活環境・家庭環境などに関すること

  1. 本来自由であるべき事項(思想信条にかかわること)の把握

 宗教に関すること
 支持政党に関すること
 人生観、生活信条に関すること
 尊敬する人物に関すること
 思想に関すること

 労働組合に関する情報(加入状況や活動歴など)、学生運動など社会運動に関すること購読新聞・雑誌・愛読書などに関すること

  1. 採用選考の方法

 身元調査などの実施 (「現住所の略図」等もダメです)
 合理的・客観的に必要性が認められない採用選考時の健康診断の実施

これらを応募時の書類で提出させたり面接で尋ねたりすることは就職差別につながる恐れがあります。

どうすれば良いか?

1、2、は本人の適性や能力に関係の無いことです。本籍や出生地がどこだろうが、親がどうであろうが本人が仕事を出来るかどうかには関係がないでしょう。もうひとつな親を見て、反面教師として頑張り立派になる子どもも多いはずです。

なお、未だに面接で、家族の事尊敬する人物本の事等に関して聞かれたという話はちらほらと聞きます。面接を担当される方の拘りがあるかもしれませんが、これは違う聞き方にしましょう。

家族のことについては、採用後に何かしらのトラブルに巻き込まれたくないという意図で尋ねる場合もあると思います。

であれば、例えば

「うちの会社を受けるにあたって、ご家族は、どう言っていますか?」
「うちの仕事は○○な点で大変な面もありますが、ご家族はそのことについてはどう言っていますか?」

といったような感じで、ある程度は、本人とご家族の関係やご家族の意見を聞くこともできるでしょう。

また、尊敬する人物については、おそらく仕事を通して将来どうなりたいと思っているかといったような価値観を知りたくて質問しているのだと思います。

これは「将来どうなりたいか」ということに対して、職務に必要な知識、能力といった面から

「今後、どういう仕事をやっていきたいか、どのような能力を伸ばしたいか」
「将来、周りの人や顧客からどう思われるようになりたいか」

のような質問をしたりすることで、求職者の働く目標や価値観を聞くこともできると思います。

さらに3の身元調査については、今の時代にどれほど行われているか分かりませんが、もし実施しているところがあれば今すぐ止めましょう。

今の時代、もしこういうことがSNSで拡散されたりすると間違いなく誰も採用できなくなる危険性があります。求職者の立場になると、何もやましいことがなくても身元調査されるような会社で長く働きたくないですよね。

ということで、時代によって昔は大丈夫だったことが、今はダメになったりしますので、気を付けて採用選考を行いましょう。

詳しくはこちらのサイトをご覧ください。「公正な採用選考の基本(厚生労働省webサイト)