離婚の際の年金分割

たまには一般向けの話題も、ということでドラマに便乗して離婚した際の年金分割について簡単に書いてみようと思います。

この年金分割、自分の回りでは意外と知らない人が多い気がします。年金支給間近なら気にするでしょうが、30代、40代とかであれば、確かにそこまで考えないかもしれません。

まず基礎知識として、国民年金は基本的に年金保険料もそれに応じた年金額も平等です(専業主婦はちょっと話が変わってきますが)。
サラリーマンなどが入る厚生年金は給料の額によって年金保険料が変わります。多く納めた人は、年金額も多くなります。(ちなみに例外はたくさんありますが今回無視します)

それでは早速ざっくりと説明していきます。

共働きの場合

まず、共働きの夫婦からです。
両方、会社にお勤めの月収40万円のA太さんと月収20万円K子さんという夫婦で考えてみます(収入は結婚当初から離婚するまで同じという設定)。

お互い20歳で結婚したA太さんとK子さんは、あんなことやこんなことがあって結婚して30年経った50歳の時に離婚することになりました。
この場合、あと15年で二人とも年金が貰えるのですが、A太さんの方が収入に応じて多く年金保険料を納めているので、A太さんにはK子さんより多く年金が支給されるかというとそんなことはありません。

この結婚していた30年に二人が納めた年金保険料を分割することが出来るんです(手続きが必要)。
収入の少ない方(この場合はK子さん)は、二人が納めた年金保険料の最大1/2まで分割することが出来ます。

K子さんからすれば、最大で月収30万の人と同じ年金保険料を納めたことにでき、将来の年金額がアップします。
A太さんは、K子さんに分割した年金保険料分の年金額が減ります。

この分割の割合は話し合いで決めることができますが、話し合いで決着が付かない場合はしかるべきところで決定してもらいます。

片方が働いていない場合

次は、会社にお勤めで月収40万円のC男さんと専業主婦のE美さんという夫婦で考えてみます。先程と同様に20歳で結婚し50歳で離婚したとします。

この場合、E美さんはC男さんが30年間、毎月納めた40万円の収入に対する年金保険料の1/2を分割してE美さんが納めたことにできます。

両方働いている場合は、話し合いで割合を決めることが必要でしたが、今回は話し合いはしなくても大丈夫。問答無用で分割割合は1/2です。もちろん手続きしないとダメですが。

というように、結婚している間に納めた年金保険料は夫婦が共同して納めたものだから、離婚の際は将来の年金額も分割しましょうね、ということになっています。
自動的に分割されるわけではなく手続きが必要なので、この制度を使うかどうかは本人達次第ですが、知識としては知っておいて損はないと思います。

詳しくは、年金機構のHPで確認するか、社労士に相談して下さい。

ちなみに、決して離婚を勧めているわけではありません。否定もしないですけどね。