寝坊で解雇できる?

先週も今週も寝坊して遅刻した社員がいると、上司や経営者の立場だと、さすがにイラっとして「辞めてしまえ!」って言いたくなるかもしれません。

ちなみに「辞めてしまえ」っていうのは、今はパワハラに該当する可能性が高いので、そもそも言っちゃだめですけどね。

昔々、2月に1回、3月に1回、朝の5分間のラジオニュースを寝過ごしてしまって放送できなかったアナウンサーを、勤めていた放送局が普通解雇したことが、解雇権の濫用だとして無効になった裁判があります。

無効になった理由としては、一つはこのアナウンサーは普段の勤務に特に問題がなかったこと。

もう一つは、アナウンサーと一緒に番組を担当するFAX担当者がいたらしいのですが、本来は、そのFAX担当者が先に起きて、アナウンサーを起こすことになっていたらしいのに、1回目のFAX担当者も2回目のFAX担当者も寝過ごしてしまっていたこと。しかも、そのFAX担当者は解雇されてない。

ということで(他にも無効になった要素はあるのですが)、寝過ごしたのはダメなことだけど解雇はやりすぎじゃない?ってことになったようです。

このアナウンサーは普段の勤務が問題なかったので、確かに解雇が無効なのは当然かと思いますが、何度注意しても寝坊を繰り返したり、その他の勤務態度もよろしくない点が多々あったりするような、いわゆる問題社員の方の場合だと話は違ってくるかもしれません。