「ANDの才能」 ビジョナリーカンパニーから

名著として雑誌等でも度々紹介される「ビジョナリーカンパニー」について書いてみます。シリーズ計4冊の分厚い本と2冊の薄い本の計6冊なので、全て読むと結構時間がかかりますが、個人的にもお勧めの本なので興味がある方は是非読んでみてください。

まずはビジョナリーカンパニーの1冊目の第2章から。
第2章の前半にも良いことがたくさん書かれているのですが、第2章の後半に「ANDの才能」と「ORの抑圧」という言葉が出てきます。

例えば、「残業を減らしたい」、でも残業を減らすと「売上が減る」という場合に、どちらかを選択しようと考えるのが「ORの抑圧」です。この「ORの抑圧」は様々な場面で思考の中に忍び込んできます。「今まで残業することで売上を確保してきたんだから、残業を減らすなら、売上が減るのはしょうがない」という感じで。しかし、本の中では、「ORの抑圧」に屈するのではなく「ANDの才能」を発揮することが大切だと書いています。

「残業を減らし」かつ「売り上げを減らさない(増やす)」道を選ぶのです。それが長期間にわたって成長し続ける会社の数ある特徴のうちの一つだそうです。

ここで本から一部抜粋します。

「両者(様々な側面の両極にあるもの)のバランスをとるといった月並みな話をしようというのではない。『バランス』とは中間点をとり50対50にし、半々にすることだ。ビジョナリーカンパニーは例えば短期と長期のバランスをとろうとはしない。短期的に大きな成果をあげ、かつ、長期的にも大きな成果をあげようとする。」

この「ANDの才能」を発揮するためには、そういう組織作りを行うことも必要です。これらについては第2章の前半に詳しく書いてありますが、長くなるので、ここでは本の中からヒューレットパッカードの共同創業者であるデーブ・パッカードの言葉を引用します。

「問題は、ひとりひとりが想像力を発揮できる環境をいかにつくるかだ。《中略》この環境をつくるために、組織構造を十二分に考えなければならないと、わたしは思っている」

「ORの抑圧」に負けそうになった時には、一旦立ち止まって「ANDの才能」を発揮すればどのようなことができるか考えることで、新たな解決策やより良いサービスが生まれるかもしれません。

最後に、本の中にも引用されているフィッツジェラルドの言葉を引用して締めくくります。

「一流の知性と言えるかどうかは、二つの相反する考え方を同時に受け入れながら、それぞれの機能を発揮させる能力があるかどうかで判断される」。(F・スコット・フィッツジェラルド)

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